タイは駐在や定年退職者、海外滞在志向の資産家などに人気の滞在地です。温かい気候、手ごろな物価、長生きできる環境、豊かな文化、多くの外国人がタイを第二の故郷にしたいと考えています。長期滞在を実現するために、最も人気な2つの方法が、タイランドプリビレッジカードとタイ長期滞在ビザです。どちらがお客様のニーズやライフスタイルに適しているか比較、検討に役立つ情報を以下、ご紹介いたします。
1.それぞれのビザ概要
タイランドプリビレッジカード
タイランド・プリビレッジ・カードは、以前はタイランド・エリートとして知られておりました。長期滞在とともにさまざまな豪華特典を提供する会員制プログラムです。資産家、定年退職者、そして家族向けにデザインされており、タイでの手間のかからない滞在、会員様限定特典をお楽しみいただけます。
- 説明:こちらの会員制プログラムは、長期滞在を可能にし、ファストトラック入国審査、空港ラウンジ、個別コンシェルジュサービスなどのVIPサービスをご提供いたします。
- 期間:お選びのパッケージに応じて、5年から20年まで有効です。
- 資格:富裕層の個人、定年退職者、家族向けのものです。収入証明や雇用証明は必要なく、会費をお支払いいただければ、どなたでも入会可能です。
長期滞在ビザ
長期滞在ビザは「タイに住み、働きたい」と考える外国人を惹きつけるために、2022年にタイ政府によって紹介されました。こちらのビザは、投資家やノマドワーカー、定年退職者など財政的、もしくは、特定の知識や技術をもった専門家向けのものです。
- 説明:外国人を対象にしたビザで、最長10年間滞在できます。働くことができ、税の優遇措置を受けることができます。
- 期間:5年有効で、さらに、5年間延長することが可能です。(最長10年滞在可能)
- 資格:申請者は、収入、投資、または雇用に基づく特定の基準が求められます。例えば、年収やタイで相当額の投資の証明などが求められます。
2.料金と費用
タイランドプリビレッジカード
滞在期間や特典のレベルに合わせた会費(入会時1度きり)がございます。
- 会費
- ゴールドカード:5年間滞在、約27,000ドル(USD)
- プラチナカード:10年滞在、約45,000ドル(USD)
- ダイアモンドカード15年滞在、約75,000ドル(USD)
- リザーブカード:20年滞在、約150,000ドル(USD)
- 追加料金:カードの種類によって、追加料金で、家族会員を追加することが可能です。投資や収入証明は必要ございません。
長期滞在ビザ
長期滞在ビザは費用が安いですが、厳しい条件(財産もしくは、就労証明)が必要になります。
- 申請費用:長期滞在ビザは1回50,000バーツ(約15,00ドル)、ワークパーミット(就労許可証)を取得する場合、さらに、3000バーツ(100ドル)かかります。
- 継続費用:ビザの有効期限10年間に、働く方達は毎年、就労許可証を更新するため、更新費用を支払わなければなりません。また、80,000ドル(USD)以上の年収、もしくは、相当額のタイでの投資を証明する必要があります。
3.タイ長期滞在の比較:2つのビザの違い
投資要件
- タイランドプリビレッジカード:投資や収入証明の必要がなく、会費しかかかりません。維持費や手間がかからず、贅沢で便利な生活を求める方に理想の選択肢です。
- 長期滞在ビザ:カテゴリーに合わせた、厳しい財政基準を満たす必要があります。例えば、年収80,000ドル以上、もしくは、相当額のタイでの投資を証明しなければなりません。このビザは、投資家や資産をもった定年退職者、もしくは、タイで就労したい専門家などに適しています。
ビザ有効期限
- タイランドプリビレッジカード:プログラムに合わせて、5-20年滞在可能です。マルチプル・エントリービザなので、会員期間の間、何度でもタイへの出入国ができ、更新の必要もありません。
- 長期滞在ビザ:10年間有効 (5年で1度更新する必要あり)。更新時に、資格基準を維持する必要があり、収入、もしくは、投資の継続的な証明が求められます。こちらもマルチプル・エントリービザとなります。
扶養家族
- タイランドプリビレッジカード:扶養家族メンバー会員に厳格な制限はありません。配偶者、子供、継子、両親、さらには、同性のパートナーまで加入することができます。
- 長期滞在ビザ>> 長期滞在ビザは4人まで扶養家族を加入させることができます。しかし、配偶者、もしくは、20歳未満の子供に限ります。両親や同性のパートナーは加入することができません。
ワークパーミット(就労許可証)と雇用
- タイランドプリビレッジカード:フレキシブル・プラス・プログラムに申請した場合のみ、働くことができます。最低100万ドルのタイ経済への投資が求められます。こちらの条件を満たした方に、就労許可証が付与されます。
- 長期滞在ビザ:電子ワークパーミットを含み、タイに住み、働くことができます。ワークパーミットは毎年更新する必要はありますが、財政面や専門性の要件を満たせば、簡単に取得できます。
健康保険
- タイランドプリビレッジカード:健康保険は必須ではありません。会員ポイントを使い、健康診断や、歯科クリーニング、スパトリートメントなどを受けることができます。
- 長期滞在ビザ>>申請者、扶養家族加入者、双方に、最低50,000ドル(USD)の補償がある健康保険への加入が必要です。ビザの申請、および、維持の必須条件となります。
- タイランドプリビレッジカード、メリットの見どころ
タイランドプリビレッジカードは利便性、特典を求める方に、豪華な体験を提供し、一方、長期滞在ビザは長期滞在と働く機会に焦点を当てています。タイランドプリビレッジカードの特典は以下、ご覧ください。
- エクスクルーシブ空港サービス:会員の皆様には、ファストトラック入国審査、VIPラウンジ、空港の個別アシスタントなどをご利用いただき、スムーズかつ、気軽な旅をお楽しみいただけます。
- 豪華特典:会員の皆様には、受け取ったポイントを利用して、健康診断、スパトリートメント、ホテル無料宿泊などの豪華なサービスをお楽しみいただけます。
- 財政要件なし:長期滞在ビザと違い、収入や投資の条件がないため、シンプルでわかりやすい長期滞在の方法となります。
- 就労の機会:フレキシブル・プラス・プログラムの会員様は、投資条件を満たせば、ワークパーミットを取得することができ、タイに住み、働くことができます。
どちらのビザが適切か?
どちらのビザを選択するかは、目的によって変わります。利便性、贅沢、継続的な財政証明の必要ない簡単な手続きを求める方には、タイランドプリビレッジカードは理想的な選択肢となります。豪華な特典を楽しみながら、長期滞在を考えている資産家や、定年退職者、ご家族の方たちに適しております。
一方、長期滞在ビザは、タイに住み、働きたいと考える専門家やタイの経済に関わりを持ちたい投資家などに、滞在と働く機会を与えてくれます。しかし、厳しい財政要件とその維持が求められます。
つまり、タイランドプリビレッジカードは手軽に、贅沢な生活を。一方、長期滞在ビザは、長く深く、タイに馴染み、働く機会を与えてくれます。あなたのゴールにあったものを選び、タイでの人生を楽しみましょう!